【異世界行ったら】22、立場違えど苦労は同じ?

異世界行ったらハシビロコウ

22、立場違えど苦労は同じ?

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「これでいいかな?」

コウと賢治は誰もいない城の空き部屋に侵入。

見張られていないとも言えないためコウは防音魔法を二重にかけた。

「そんな魔法まで覚えてるのか」

「身の安全が保証されてない以上覚えれるものは何でも覚えますよ」

「グレイさんがいるのに?」

「私から見ればアレも敵です」

「…嫌いなんだな」

「もちろん!」

「(笑ってる口元しか見えないけど目は笑ってないんだろうな…)」

「で、話って?」

「単刀直入に言う、スライムで俺に何した?あの日から妙に意識がはっきりして…」

「洗脳魔法に気づいた」

「! ああ」賢治は頷いた。

「よっしゃ効果抜群ざまあみろハゲ王!」

賢治はスライムのハートに包まれた日から頭の靄が晴れ物事を冷静に考えられるようになっていた。

その後、毎日会う胸のデカイ女術士が自分に見えないよう魔法を発動しているということに気づき、なんとか周りに気づかれないよう打ち消していた。

「あれ会うたんびにかけられんだよ…。眼福だと思ってたけど厚化粧で香水きついし胡散臭いしもうやだ…」

「(うわ目が死んでる)」

「なんとかなんない?」

「自分で解除できんだろ?ガンバレエ(棒読み)」

そう言うと賢治は更に落ちこみ私はニヤニヤして他人の不幸を楽しんでいた。

『どんどん性格が歪む主人公、あの頃の清い心は何処に(´Д⊂グスン』byテロップ

清い心なんて召喚時に消えてんだよボケ!

「そう言えば5日後旅立つそうですね、魔物の腹の中に。ご愁傷様です」

「なんで死ぬ風になってんだよ!普通に旅立つって言えよ!」

「え、生き延びるの?」

「当たり前だろ!なんで死ななきゃなんねぇんだよ!」

「フラグということで」

「立てるな!」

力強くツッコミをした賢治はゼエゼエと肩で息をした。

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「あ、言い忘れてたけどアンタより年上だから」

「・・・・・・だれが?」

「私が」

コウは被っていたフードを下げ賢治に”今”の顔を見せる。

「顔…え?なんで、違うんだ…?」

コウの顔を見た賢治は疑問の声を上げた。

(召喚前に顔を見たことがあるけど全然違うような?前は、こう、もっと平凡で目立たなかった気が…)

「ん、覚えてんの?」

「チラッとしか。その時は平凡、っていうか同い年だとばっかり…、え、年上って、…童顔?」

「成人してるし若く見えるだけだクソガキ(怒)」

「すんません!」

コウから殺気が漂い即座に土下座。ちなみに勇者である賢治のほうがレベルは上。

「顔や身体が違うのは狭間で分解されたからだ(多分)」

イライラしながら答える。童顔ではなく若く見えるだけだ!

「ごめんなさい殺気抑えてくださいあと今性別どっちですか」

若い男の声をしているが中性的な外見のせいで男にも女にも捉えられ賢治は困惑していた。

コウは殺気を解いて疲れたように息を吐く。

「敬語じゃなくていいし土下座もやめろ。召喚前と変わらないとだけ答えておく」

「…グレイさんはペット、いや弟扱いしてたけどいいのか?」

土下座をやめた賢治は立ち上がりながら聞いてみる。

「あれは私が何言っても信じないから放置で。いいな?」

「何言っても信じないって、大丈夫か?」

「全然」

ゲッソリしながら遠い目をしたコウを見てあっちも苦労してるんだなと賢治は思った。

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