【異世界行ったら】15、見た目と年齢の話になった

異世界行ったらハシビロコウ

15、見た目と年齢の話になった

「さすがイケメン選り取りみどり、ですね。」

仕事の休憩中に机に積まれたグレイ宛の見合い写真を見て感嘆したが本人はそれを睨みつけ術で燃やしてまった。

「いいんですか燃やして。」

「ふん、狸共の思惑に巻き込まれるのはゴメンだ。」

グレイが殺気立っているので毛が逆立ってピリピリする。

「(肌が痛い。)随分嫌ってるんですね。」

「ココに居る連中は狸に嫌われて左遷された奴らばかりだから当然だろ。」

背もたれを前にして椅子に座っているライナーが言う。

「え?それだとチャラ男、じゃないライナーはともかく委員長もそうだと?」

「俺はともかくってなんだ、ヴァイスだって元は荒れてたんだからおかしくねぇよ。」

見た目が堅物委員長のヴァイスが荒れてたとは一体…。

「元ヤンですか?」

「まあ合ってるな、ついでに俺とグレイもだ驚いたか。」

にやりと笑いながら言うが別に驚かなかった。

「いえ全然、なんとなくそんな気がしていたので驚きません。」

「昔グレイとヴァイスが切れて敵国を半壊したこともあったのー。その時ライナーは見てるだけじゃったがあれはもうやらんで欲しい…。」

ジールさんが遠い目をしている。どれだけ暴れたんだろうか、ちょっと気になる。

「やんちゃですねー。」

「…お前は俺達を怖いと思わないのか?戦争が無い平和な国に居たんだろう?」

疑問を持ったグレイが問いかけてきた。

「…毎日世界のどこかしらで人が死んでるのに怖がれと?あんたらが殺人者だから怯えろと?

―――ハッ、召喚された時に一回死んでいるので恐怖なんて麻痺してますよ。

それにこの世界の生き死になんて他人同然で知ったこっちゃありません。

争いたければ争えばいい、―――どうでもいいんです。」

両翼を見ながら顔を歪め吐き捨てるように喋った。

(そう、自分さえよければどうでもいい。だから―――)

「「「・・・・・・・・。」」」

それには全員が掛ける言葉が見つからずに黙るしかなかった。

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「暗いからグレイの見合い話に戻していい?」

「止めろ。」

青筋を立てながらグレイに言われた。だが止めん。

「年上と年下どっちが好みです?見た目はどんなのがよろしいので?好みがわからないと見合いを進めようにもできませんよ。」

「そういえば見合いを断ってばかりで好みを聞いたことないのぅどっちじゃ?」

私とジールさんに見つめられグレイは少し後ずさりをした。

「というよりグレイは今いくつですか。」

「確か今年で27じゃなかったか?」

「ライナー!!」

「別にいいだろ年ぐらい。ちなみに俺は26でヴァイスは28、ジールは…80?」

「そこまでいっとらんワシはまだ79じゃ!」

「いや変わんないだろ、そういやコウは幾つだ?」

「あー、年的には青年、いや中年?」

「おい分かりやすい嘘をつくな未成年だろう。」

「…勇者の発言を信じちゃうなんて純粋ですね。」

「その言い方だと勇者が嘘を付いてるように聞こえるが。」

「…まあ嘘はついてないと思いますよ。

そういえば私は幾つぐらいの人間に見えるんです?気になるんで教えてくれません?」

何言ってんだこいつと言う顔をしたが皆は答えてくれた。

「勇者ぐらいの年代だろう?少しアホな17、8の男といったぐらいだな。」

「ワシには孫にしか見えんな。」

「女の子の知り合いが多い未成年のクソ野郎。」

「おいこら最後。ちなみに今言ったことと真逆だったらどうします?」

「「無いな。」」きっぱり否定された。

「ワシと同じぐらいの歳ならいい酒が飲めるのう。」

「すいませんジールさん飲めませんすぐ潰れます。」

「やっぱ未成年じゃん。」

「おいそこ飲めないだけだという思考はないのか!」

「「無い。」」

「なんで!」

「そういう所が未成年。」

「ああ、大人なら大人の仕草をしろ。」

「ぐっ…もし大人の仕草をしたら大人として見ますか?」

大人三人は顔を見合わせ「「「それは無い。」」」と答えた。

「ちくしょう!」

こうして性別と年齢を話すことなく話は終わった。

(この調子だと何言っても無駄だろうし腹が立つから止めとこ。けどなんだろこの虚しさ。)

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「最近セプタグラムが粋がってるようだがどう思う。」

「なんで私より奴の方がモテるんだ不公平だ!」

「落ち着け、どうせペットが人気だからその恩恵だろう。」

「私だってペットを飼っている!」

「あれが?見た目が厳ついのにペットねぇ、ハッ随分可愛らしいな。」

男は鼻で笑いとばした。

「あんなペットに女が寄ると思うか?」

「ならペットを始末して人気を落とせば…。」

「おいバレたら殺されるぞ。」

「お前らあいつの歪んだ顔を見たいとは思わないのか?」

「「「・・・・・・・・・・。」」」

「一理あるが危険だろう勝算はあるのか。」

「目には目を、ペットにはペットだ。これで私の方がセプタグラムより人気があるということを証明してやる!」

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