【異世界行ったら】14、閑話

異世界行ったらハシビロコウ

14、閑話

【いたずら】

「スライムに人を小馬鹿にするだけのギミック付けたいんですが。」

ジールさんにイタズラの相談をしてみた。

「随分面白そうじゃのう。」

「創れますかね。」

「お主は創作魔術とは相性がいいからイケるじゃろ。」

「あとどうやったらキャベツ創れますか。」

「そこからは離れてくれ。」

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【散髪】

「かっこいいチャラ男さんに聞きたいことがあるんですが。」

「チャラいのは否定しないけど俺の名前ライナーだから覚えろよ。」

「グレイのことなんですが。」

「はいはいあいつねー女の子じゃないから断るよ。」

「私と一緒に散歩をすれば女の子が寄ってきますが。」

「俺にどんな頼みがあるんだ?」

さすがチャラ男、手のひらを返すのが早い。

「グレイに散髪させたいのでどこで髪を切ってるか教えてください。」

「おい。」

グレイが嫌そうにしている。

は?野郎の髪なんざ切るぐらいどこでもいいだろ。」

「飼い主ならかっこいいほうが良いので流行りのアシンメトリーでかっこいい髪型をしている人に聞いてるんですが。」

「これがカッコイイってよく分かってるなお前!いいぜ店教えてやるよ!」

「ありがとうございます後で一緒に散歩しましょう。」

ライナーとガシッと熱い握手を交わした。

「俺の意見は無視か。」

グレイが短髪になったら女性のファンが増えたのに喜ぶどころかげっそりしていた。

「見合い話が増えた?良かったじゃないですか。」

「どこがいいんだ。」

「私が自由になれます。」

「却下だ。」

ムスッとしたグレイに顔をグニグニ引っ張られた。

「ライバル増やしてどうすんだ俺!」

「女の子の知り合いが増えたのにあんたまだ欲しいわけ?」

ローラがライナーを見て呆れていた。

【身長】

「うお気持ち悪!」

「うわあ…。」

王妃から貰った資料を元に術を試したら右腕だけ人の手に戻った。

それを見たライナーとミシェルがドン引きした。傷つくぞ。

「失敗、いや成功?いぇい☆」

顔の横でピースサインをとってウインクしてみた。

「止めろシュールだ。」

服が所々裂けていて右腕にも幾つか傷跡があり皆には召喚時のものじゃないかと言われた。

鳥になるとボロボロ具合が見えないので人に戻ったとたん服がボロボロ、なんて笑えない。

念のため服を頼むとこにした。

「構わないがサイズは?まさか鳥と同じじゃないだろう?」

「グレイはどのぐらいの身長ですか。」

「186cmだ。」

結構高いがまさかのセンチ表記。ここ異世界だよね?

「元は160ぐらいですが今はそれより小さい、ですよね?」

「150も無いな。」

「140ってところじゃね?」めちゃくちゃ凹こんだ。

「そ、そんなに落ち込まなくても可愛いですよ。」フォローになっていない。

「…ミシェルよりワンサイズ下の服とズボンあと念のためベルトもお願いします。

…それと今度から食事に乳製品付けて下さい。」

「今からって意味なくね?」

「気持ちの問題です。」

縮みたくない!

【幸運を運ぶ鳥?】

スライムを頭に乗せてグレイと散歩中メイドが来て私に紙袋を差し出し

すごい早口で「あの先日はありがとうございましたこれお礼の品です!」と言われた。

→のでグレイを見る。

「…俺を見られても困るんだが。そもそもこれは何の礼だ?」

「あっ、失礼致しました!あの、その、コウ様のお陰で恋人ができたのでその御礼です!」

しどろもどろ早口で言うメイドに(ああそう言えば。)とその時のことを思い出した。

「お前は何をしたんだ。」

グレイがジロッとこちらを見たので見せたほうが早いと思いスキルを発動。

ポンッ

ハートが浮かんで花びらが舞う。

「あの噂でこれを貰った子は幸せになれると聞いたので私もやってもらったんですそうしたら…。」

メイドがもじもじと照れているのを見て甘酸っぺーと思った。

「なので受け取って下さい!!」ザッ

(うあ?!) パシッ。

謎の迫力に驚いてつい紙袋を受け取った。

走り去るメイドは足が速くすぐ見えなくなった。忍者?

(これをどうしろと?)

「害がないなら貰っておけ、しかし本当に何をしてるんだ。」

グレイが呆れている。周りに人がいないことを確認して口を開いた。

「暇つぶしに害がないスキルを見せてたらいつの間にか歩くラッキーアイテムと言われてました。訓練所でスキルの実験をしていたら運が上がった人が多いらしく最近は訓練所に行くだけで士気が上がって暑苦しく、なぜか称号にも幸運を運ぶ鳥というのが追加されてました解せません。」

「…お前は何を極める気だ。」

「キャベツですかね。」

「いい加減それをやめろ、大体なんでキャベツなんだ。」

「岩手で生産量が上位だから。」

「は?」

「いえ何でも。戦場や森では肉は(モンスターから)取れても野菜はないからです。」

「心配しなくてもお前は留守番だ。」

「それは残念。」なんだつまらん。

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「勇者の方はどうだ。」

「術の方が効いてるようで従順です、ひと月もあればいい兵器になりましょう。」

「そうか。…それに合わせあの鳥を始末しろあれは目立ちすぎて害にしかならん。」

「仰せのままに。」

―――コウがスライムを見つめたまま動かずにいる。

「…かったりぃ。」

その言葉にはどこか諦めのような響きが含まれていた。

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