【異世界行ったら】07、服がはじけ飛ぶ呪い

豪華な服を着た女性が謁見室の上座に座りこちらを伺っている。

「貴方があのハゲに召喚された人間かしら。」

…幻聴かな?

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異世界行ったらハシビロコウ

07、服がはじけ飛ぶ呪い

王妃が帰ってきたという知らせを受けてグレイが早速謁見に行った。

そうしたら次の日に謁見室で王妃と会うことになった、速ぇなオイ。

「あのハゲが大分迷惑をかけたみたいでごめんなさいね。」

幻聴じゃなかった。

「王妃、目が笑ってないのでコウが怯えています抑えて下さい。」

「あら私(わたくし)としたことが怯えさせるなんて。ごめんなさいね。」

グレイありがとう助かったこの人綺麗なのに目が笑ってなくて怖ぇ。

「アレは後でシメておきます、安心してね。」

(いやできないって。)しかし逆らったらやばそうなので黙って頷く。

「それで喋れると聞いていたのだけれどどうしたのかしら?」

「・・・・・・。」

「申し訳ありません。

コウには外では喋るなと言い聞かせておいたのでそれを守っているだけです。

コウ、喋っていいぞ。」

「お初にお目にかかります王妃様。このような場は初めてなので無礼なことを申し上げるかと思いますがその辺は御了承下さい、それと召喚の件に関しては気にしていませんと言いたいところですが私に人権はないようなので失礼だろうがタメ口や毒舌で話すことになります何卒御了承下さい。」

ニィっとわざと嗤う表情と声色を使い相手を煽った。

出典:https://www.youtube.com/watch?v=-XPxiJCHxZA

「コウ!」

周囲から物騒な気配と武器を取り出す音が聞こえたが前を向いたまま構わず喋る。

「異世界なら人権無く拉致していいと考えるこの国にどう敬意を払えと?仕方なく飼ってやっているというのならなおさらです。」

「俺は思ってないからやめろ取り消せ!」

「あらまぁ。それはバカ夫のせいだし否定出来ませんが私に対してそれは不敬というものよ。」

「似たもの夫婦という言葉をご存じで?夫を制御できてないなら妻であるあなたも私から見れば同類ですよ。」

鼻で嗤いながら言う。同類じゃなくても信用する気はさらさらない。

「ずいぶんと怖いもの知らずなのねぇ私の命令一つで貴方の首が飛ぶというのに。」

「ハッ、そうなったらあのハゲが着ている服全部はじけ飛ぶ呪いでもかけてやります。」

毎回服がはじけ飛んで変質者になればいい。そう言ったらあちこちで吹き出す音が聞こえた。

「あら私にとって痛くも痒くもありませんね、それだけですか。」

王妃が呆れながら言った。

今ならお安く美女の前で鼻毛がバッ!と飛び出す呪い付きお買い得ぅ!!

「「「ブハッ」」」 想像したのか周りから吹き出す音が多出した。

ゲホゲホ咳込んでたりヒィヒィ言ってる者もいるが警護しろ。

隣のグレイは笑いを我慢しようと屈み込んで瀕死になっている。大丈夫か?

王妃も口を扇子で覆っているが肩が震えていて笑いが隠せていない。

…あれ殺伐どこ行った?

『※本人は至って真面目なので笑いの原因だと気づいていない。』

目の前にテロップが現れ理解した。テロップ止めろ。

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「…どうやったらあんな変な呪いになるのかしら?」

笑いが収まったところで王妃に質問された。

「プライドが高い人間ほど見た目を気にするので毎回服がはじけ飛べば笑いものにされ丁度いいでしょう。」

「小さいことだと思わないの?」

「思いません。小さくても虚栄心の塊には十分効果があるので首が跳んだら出来なくても呪いを実行しますしさせます。」

それを聞いて王妃がまた笑い始めたが今度は隠さず笑っていた。笑うと随分若い印象だ。

「そうやって笑っていたほうが若々しいですね、隠さないほうがいいのでは?」

「あらありがとう。…ふふっ、グレイから貴方のことを聞いていたけど私の負けね。いいわ情報を与えましょう。」

王妃が笑いながらそんなことを言ってきた。

「え?」

「貴方が情報を与えるに値する人物かどうか賭けをしていたの。」

「元の姿と世界に戻れそうな情報を貰えないか王妃と賭けをしていた。」

「負けてたら?」

「一生俺のペットだな。」「勝ってよかった。」

「此方も能のない人間に情報を与えるほど慈善国家じゃないの。」

「有能であれば恩を売りつけていざという時は勇者みたく兵器になれ、という事ですか。」

(等価交換、いや”情報だけ”で先がないならまだ不平等だ。信用できん。)

「あらあの勇者と違って物分りが良いのね。」さすが為政者否定はしないか。

「ん?あの勇者は物分りが悪いんですか?」

「あら?知り合いじゃなくて?」

「見ず知らずの他人ですし初日以降会ってません。」

それを聞いて王妃の顔が強張った。あれ後ろに黒いもやが出ているが幻視だろうか。

『↑NOT幻視』テロップ煩い。

「情報については後日使いを出します。私は用ができたので謁見は終了としますがいいですね。」

「異論ありません。」

「コウ、貴方を気に入りましたまたお喋りしましょう。」

「遠慮します。」

「使いを出しますね。」あ、これ逃げ切れんやつや。

こうして人生初めての謁見は終了した。あのハゲはカウントに入れん。

「厄介なのに目を付けられた気がする。」

「王妃は女帝とも言われてるからなまったくヒヤヒヤしたぞ。」

「賭けをしていたあんたにだけは言われたくない。」

『称号:シリアスクラッシャーを手に入れた。』

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